朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
「……いいえ、お断りします」
この人を信用してはいけない気が。なんだかとっても危険なにおいがする。この人と協力して暗殺が成功しても、アミルカが良くなるとは思えない。
「そうか。残念だな。気が向いたらいつでも声をかけて」
ラッセルは私たちから距離を取り、ニッと笑った。ああ、いやだ。私、この人の不気味な笑顔、嫌いだ。
「まあ安心しなよ。俺はお姫様が気に入ってる。あなたを売ったりはしない」
そう言うと、マントを翻して行ってしまう。そんなラッセルの不気味な後姿を、私と伯爵は立ち尽くして見つめていた。