朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
『お願いよ、愛する国王陛下の命を奪った敵国の王を、絶対に討ち取ってちょうだい』
震える声でそう言うお母様。その体は戦争による心痛のせいか、昔よりずっと痩せて小さくなっていた。
『う、うん……わかりました。お母様、私がんばるから。お願い、元気出してね』
『あなたが暗殺に成功したら踊り狂って喜ぶわ』
『はい、はい、わかりました。わかりましたよ……』
母親の涙は卑怯だわ……。
こうして私は王妃という王に一番近い立場を利用し、彼を暗殺するという任務を無理やり負わされてしまったのだった。