朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
ち、近い。近いって言うか、密着してる。背中が熱い。あっという間に汗ばんでしまったのが自分でわかる。
「ほら、次は正面に突き出す。そのままなぎ払う」
肩が抜けそうな勢いでナイフを持った右手を振り回される。なのにそれよりも、耳元で囁くエドガーの声の方が気になって仕方なかった。
ああいやだ、日光が熱い。背中が熱い。頬も火照って仕方ない。もう無理……。
「ミリィ?」
体から力が抜けていく。そのままエドガーに体を預けるようになってしまう。手からナイフがぽろりと落ちた。
「ミリィ、おいミリィ」
焦ったようなエドガーの声が、妙に遠くで聞こえる。立たなきゃいけないってわかっているのに、体に力が入らない。頭がくらくらして、気分が悪い。意識が遠のいていく……。
体の自由を失った私は、そのままエドガーの腕の中で眠るように、まぶたを閉じてしまった。