朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
4.逆に狙われました


「結婚式が延期になってしまわれて、残念ですね」


数日後。私の髪を結いながら、ルーシアが言う。

やっぱり、あの訓練の途中で熱病になってしまったみたい。

練兵場で倒れた直後、エドガーが私を担いで私の部屋に運んでくれたのだとか。

そこで私はすぐにドレスやコルセットを脱がされてお医者さんに水をぶっかけられ、体を冷やされた。そのおかげで大事には至らなかったみたい。

ただベッドや部屋がびちょびちょになってしまい、寝るところがなくなってしまった。だからエドガーが彼の寝室に運んでくれ、見守っていてくれたのだとルーシアが教えてくれた。


「どうなるかと思いましたわ。でも、陛下の態度が柔らかくなったようで、安心です。前は仕事ばかりで王女様をほったらかしにしていたのに」


毒入り菓子を食べさせた私のことを気に入ったみたいよ。なんていうはずもなく、苦笑で返した。

まあそういうわけで、熱病は大事に至らなかったけれど、目前に迫っていた結婚式は今日から一週間後に延期されることとなった。


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