ただの幼なじみ、だったのに…!?
「おまたせ。」

「あっ、ありがとう、ございます。」

「ついでに焼きそば買ってきた。半分食べな。」

「…いただきます。」


珍しく素直に俺から箸を受け取って

ゆらちゃんは焼きそばを食べ始めた。


「少しは元気出た?」

「あっ…。」

「なんかあったら、俺に話してよ。力になれるかはわかんないけど、話きくくらいならできるから。」


俺が言うと、彼女は何も言わずに頷いた。

綺麗、と呟きながら花火を眺めているゆらちゃんの横顔は

少し寂しげで、思わず見惚れそうになった。


[仁side end]
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