ただの幼なじみ、だったのに…!?
「とにかく、多分有栖のこと避けてるとか俺的にはないと思うから。」

「そうかなぁ…。」

「だから、もうちょっとこのまま待っててやって。あいつにも思うことがあるんだろうし。」


私よりよっぽど天海くんのほうが悠のことをわかっているような気がして、情けなくなった。


「…みんな、ほんとにありがとうね。ごめん、なんか、ギクシャクさせちゃって。」

「別にゆらのせいでなったわけじゃないって。」

「だって、私がなんか、悠と微妙な距離感になっちゃったから…。」

「もう私ら高校生なんだし、関係性が変わる時期だったってだけだよ。」


だから気にしなくていいの、とりのちゃんは私に言った。
< 122 / 519 >

この作品をシェア

pagetop