ただの幼なじみ、だったのに…!?
「ひ、ひどくなったら私に言ってよ?」

「大丈夫だって。やばくなったら早退するし。」


ほら行くぞ、と私の手を握った悠の手は

心なしかいつもより熱かった。


「おはー、ゆら、綾瀬。」

「おはよ、りのちゃん。」

「あれ、綾瀬どしたの。なんか顔色やばくない?」

「や、やっぱり?顔色悪いよね。」


別に平気だ、なんて言っていたけど

保健室に連れて行って熱を測ってみたら、38℃もあって

悠はそのまま早退した。
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