ただの幼なじみ、だったのに…!?
「…どっちがいい?」

「…こっち。」


俺が炭酸のほうを指さすと

じゃあ私こっち飲んじゃお、とゆらはスポーツ飲料のキャップをひねった。


「あっ、待って、開けてあげるっ…。」


俺の手から炭酸を取り上げて、キャップを開けて

俺が起き上がろうと思ったら背中を支えてくれた。


「…なんかいろいろとさんきゅーな。」

「んーん。全然。」

「…もうひと眠りするわ。」


俺がそういってベッドに寝転ぶと

早く治るといいね、と隣でゆらが笑った。


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