ただの幼なじみ、だったのに…!?
「…どーしよ、お母さん心配してるかも。」

「あ、それなら俺の母さんが夜に電話かけてたから大丈夫だろ。」

「あっ、そうなんだ。あー、よかった。」


目の前にいる悠があまりに普通すぎて

私は一瞬、なんでここにいるのかを忘れそうになった。


「ゆ、悠は体もう大丈夫なの?」

「おう。熱も下がったみたいだしな。」

「そっか。」


じゃあ私も家に帰ろっかな、とその場に立ち上がると

制服の袖を引っ張られた。
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