ただの幼なじみ、だったのに…!?
「人多くて全然見えないーっ。」

「こら、ジャンプすんなって笑」

「だって、番号わかんないんだもんっ。」

「どーせ最初なんだからあったらすぐわかるっての。」


しばらく人ごみをかき分けていると

あ、と悠が前で声を上げた。


「…ゆら。」

「な、何?」

「俺ら、2年も一緒。」


悠はそう言って

私の頭にぽん、と手を置いた。
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