ただの幼なじみ、だったのに…!?
「…これでよしっと。」

「ちょ、先輩…?」

「俺、1個しかピアスあけてないから、これでお揃い。」


リボンを見ると、輪になってるほうじゃなくて、リボンの先のほうに真田先輩のピアスがついていた。


「い、いいんですか?」

「いいよ。俺がゆらちゃんにつけといてほしかっただけだから。」


そろそろ行こっか、と真田先輩が言うから

私も慌てて立ち上がって、先輩の隣に並んだ。


「あ、忘れてた。」


先輩はそう呟いて、私の手を握った。
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