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危篤の連絡を受けたのは


いつもと変わらぬ晴天の日曜日だった


家でゆっくりと


流れる時間を過ごしていた自分にとっても


晴天の霹靂とは、まさしくあの知らせだった




間に合わない、この距離と、時間じゃ


そんなことだけ分かってしまう自分が


腹立たしく


焦燥感とどうしようもない怒りに苛まれる





その瞬間が訪れるまで


触れられないもどかしさが


自分の何もかもを


手放すくらいに、周りの世界が


何一つ見えなかった




そして終に、知らせた電子音が


すべてが終わったと


告げられた気がした


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