私は先輩に恋をした。
始まりの時ー出会いー
「う、ふあ〜・・・あれ、今日は何日だっけ?4月10日・・・4月10日!?入学式じゃん!急げ急げ!!」

私、桜木七海!今日から楠木高校の1年生!
高校進学を期に東京に上京した15歳!
今日は待ちに待った入学式なのですが・・・
早速遅刻しそうです・・・


「あー、急げ急げぇー!って、うわぁぁ!」

急ぎすぎて前の人にぶつかってしまった。

「ごめんなさい!」

「いえいえ、こちらこそごめんね。」

制服から見るに多分同じ高校の人だろう。ただ1年生には見えない、何年生だろう。そんな私の心を読んだかのように彼は言った。

「ぶつかっちゃってごめんね。君、うちの高校の新入生?」

「あ、はい、1年の桜木七海です」

「そっか、僕は成宮誠っていうんだ、3年生だよ。」

そう言って屈託のない笑顔で笑った。
これが私と繋がった彼の初めての出会いだった。

「成宮先輩、よろしくお願いします!」
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