エア・フリー 〜存在しない私達〜《前編・誕生》
そして朝一番、郊外のショッピングモールに買い物に行っていたのは、望だった。
まず、三人分、それぞれの三日分の着替えと下着類を買い、タオル類、洗面用具を買って、日持ちのする菓子などを買った。
三人分なので、もうそれだけで両手一杯になったので、一旦、車に荷物を置きに駐車場へと向かった。
まだ開店して一時間もたってないので、人気はまばらだったが、望を離れて尾行する姿があった。
それは、まぎれもなく美佐子のパートナーの黒沢で、いつもはホスト時代と変わらないスーツ姿に身をつつんでいるが、そこはちゃんと抜かりない。
ニット帽にダブダブのトレーナーとジーパンでアイポッドを聞きながら買い物に来たフリーター風の装いで周囲に溶け込んでいる。
イヤホンは、実は、ケータイに繋いであって、望に何か動きがあれば、リアルタイムで美佐子に中継出来る仕組みだ。
(どうやら荷物が一杯になったんで、一度、車に置きにいくようだ。今のうちに報告しよう。)
黒沢は美佐子のケータイにかけてみた。
まず、三人分、それぞれの三日分の着替えと下着類を買い、タオル類、洗面用具を買って、日持ちのする菓子などを買った。
三人分なので、もうそれだけで両手一杯になったので、一旦、車に荷物を置きに駐車場へと向かった。
まだ開店して一時間もたってないので、人気はまばらだったが、望を離れて尾行する姿があった。
それは、まぎれもなく美佐子のパートナーの黒沢で、いつもはホスト時代と変わらないスーツ姿に身をつつんでいるが、そこはちゃんと抜かりない。
ニット帽にダブダブのトレーナーとジーパンでアイポッドを聞きながら買い物に来たフリーター風の装いで周囲に溶け込んでいる。
イヤホンは、実は、ケータイに繋いであって、望に何か動きがあれば、リアルタイムで美佐子に中継出来る仕組みだ。
(どうやら荷物が一杯になったんで、一度、車に置きにいくようだ。今のうちに報告しよう。)
黒沢は美佐子のケータイにかけてみた。