エア・フリー 〜存在しない私達〜《前編・誕生》
望はリュックを買うと、もう帰ろうと駐車場へと向かったが、途中、ローカルテレビを流している広場の中を横切ろうとして、目がテレビに釘づけになった。
テロップで某有名斎場の『今日のお通夜・葬儀』のお知らせが流れていて、その中に中条家という文字が見えた気がしたのだ。
それと、同時に付けられてる?
という気配を感じたので、望はとりあえず、ベンチに荷物を置いて少し休むフリをした。
不自然にならないように、自販機で缶コーヒーを買ってまず、横目でテレビをチラッと見て確かめた。
(間違いない。中条の事だ。)
そして、コーヒーを飲みながら周囲をショップのガラス越しに写して見て行くと、怪しい男をみつけた。
一見、今風のダボっとした服を着ているが、年はそんなに若くなさそうだ。
しかも、眼光は鋭く、こちらを見ている。
一見、アイポッドか何かで音楽を聞いている様だが、かすかに動く口元は誰かと会話しているようだ。
そして望は、
(そう!さっき駐車場に居た男だ!)
と気付いた。
偶然にしては絶対にあやしい。
私は尾行されている!?
テロップで某有名斎場の『今日のお通夜・葬儀』のお知らせが流れていて、その中に中条家という文字が見えた気がしたのだ。
それと、同時に付けられてる?
という気配を感じたので、望はとりあえず、ベンチに荷物を置いて少し休むフリをした。
不自然にならないように、自販機で缶コーヒーを買ってまず、横目でテレビをチラッと見て確かめた。
(間違いない。中条の事だ。)
そして、コーヒーを飲みながら周囲をショップのガラス越しに写して見て行くと、怪しい男をみつけた。
一見、今風のダボっとした服を着ているが、年はそんなに若くなさそうだ。
しかも、眼光は鋭く、こちらを見ている。
一見、アイポッドか何かで音楽を聞いている様だが、かすかに動く口元は誰かと会話しているようだ。
そして望は、
(そう!さっき駐車場に居た男だ!)
と気付いた。
偶然にしては絶対にあやしい。
私は尾行されている!?