エア・フリー 〜存在しない私達〜《前編・誕生》
カウント・ダウン…
その頃、勇は部屋で一人、これからの事を彼なりに考えていた。
(僕はここを出たら、火菜に本気でプロポーズするんだ。
モチロン、今までのプロポーズも本気だったけど、火菜は僕が兄だからと笑ってごまかしていた。
火菜は僕が何も分からないって思ってるけど、人の気持ちはよく分かるんだよ。
僕の脳はうまく働かない部分もあるらしいけど、みんなの言う事はだいたい分かるんだ。
ただ、それを言葉にする事がうまく出来ないだけさ。
だからここを出たら、火菜とお母さんと僕の三人で暮らすんだ。
僕が二人を守るんだ!
ずっと…
ずっと……。
(僕はここを出たら、火菜に本気でプロポーズするんだ。
モチロン、今までのプロポーズも本気だったけど、火菜は僕が兄だからと笑ってごまかしていた。
火菜は僕が何も分からないって思ってるけど、人の気持ちはよく分かるんだよ。
僕の脳はうまく働かない部分もあるらしいけど、みんなの言う事はだいたい分かるんだ。
ただ、それを言葉にする事がうまく出来ないだけさ。
だからここを出たら、火菜とお母さんと僕の三人で暮らすんだ。
僕が二人を守るんだ!
ずっと…
ずっと……。