エア・フリー 〜存在しない私達〜《前編・誕生》

「お前なんか生きてる価値がない！！

　どこに逃げても必ずみつけだす。

などが、残してあった遺書に書かれていた。」　

「そして、未来さんは部屋で首を吊ったらしい。」

「両親が帰宅すると、部屋の中は荒らされていて、未来さんはすでに冷たくなっていた。」

「両親は、泣き叫んで後悔した。」

「そして、よく遺書を読んでみると、未来さんがフリースクールでやりなおしてみたいと最後の最後まで思っていた事が延々と綴られていた。」

「そして両親は話し合った。このまま警察に届けても未来は浮かばれないだろうと。」

「それよりも、未来の望みを叶えてやりたいと。」

「そして未来さんを自宅の庭に埋葬したらしいんだ。」