完全防備の渚くん
好きです渚くん



___



「なーぎーさーくーーーん」




「何!」



「遊んでー!」





他にこんなにも君を狙う男どもがいるのに、
なぜ大切な昼休みを俺と遊ぼうとするんだ幼稚園児よ!





「何で」




「ええー遊びたいから!!」




「だから何で俺なの、他の人と遊べば!」






俺がそう言うと、ハッとしたように目を開く小倉さん。




「?」



「だって渚くんが気になるんだもん!」



「は、はぁ?」




「渚くんと話したい!渚くんのこと知りたい!」



「だ、だから、なんで俺?」




君に自分を知って欲しい男なんて、多分山ほどいるよ!


現に今、俺はものすごく鋭い視線を四方八方から浴びている。








< 13 / 16 >

この作品をシェア

pagetop