完全防備の渚くん





「小倉、今度映画行こうぜ」


「あーいいねー!あれみたい!ふなっ〇しーのやつ!」



「なぁ、この前言ってたパフェの店はどう!?」



「うわっ、やっぱ高橋くんわかってるぅ!!」




「小倉まじ可愛い!天使!」




「おおげさだよ!嬉しいけど!」




男子に囲まれて、引っ張りだこの小倉さんを横目に俺はヘッドホンのスイッチをいれた。




天使だぁ?



天使はらむちゃんだから!!

天使は1人で充分だっての!!






キーンコーンカーンコーン




間もなくチャイムがなって、朝学活が始まった。





俺はいつも通りヘッドホンのまま、空っぽの机の中にラノベを詰め込み、机に伏した。







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