LoveGame
お弁当を食べているとき 五十嵐は終始静かだった



『沙希さんって、そのお弁当手作り?』


他の男が空気を良くしようとしている




「これは、ママが作ったやつだょ。」

だなんて会話の後、


男たちがバスケを始めたのを
私はいつもの様にニコニコと見ていた

体育座りに わざと下着が見えそうにして


男にはちょっとバカな子としか見られていない

敵を作るとめんどくさいから
なるべく気を引く


もちろん 女も

かわいい、とでも言っとけば 大抵なんとかなる







なんて考えていると

『…東城さん』

「五十嵐クン、今日はバスケしないんだねっ。」


『……ちょっと話したくってさ……いい?』



そう言われて 付いてくると 屋上に着いた。




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