LoveGame
私は北条の目を見ていた

北条の目はいつでもすごく遠くを見ている気がする








『…なに………誘ってんの?』






「………目……死んでるね」


北条はフッと笑って窓の外を見た



『この家さぁ…俺のばぁちゃんの家なんだ……』





北条は話し出した




北条は父親と二人で住んでいた

父親は商社の専務でなかなか良い生活をしていたらしい

でも小さい頃から 祖母に預けられ
夜になると父親が迎えに来る そんな生活だったらしい。



ある日その商社で横領事件が起き
北条の父親が容疑にかけられ、 父親は自殺した。


北条が発見したらしい




その後祖母の家で暮らしていたが、学校での嫌がらせは酷かった。

進学校の授業料もかなりの負担になり
祖母も頭を抱えていた




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