LoveGame
「五十嵐クン、今日は部室じゃないのっ?」


『ちょっとね…』



そういうと
階段を上り 着いた場所は







屋上





「天気良いねぇ〜五十嵐クンっ」


『……うん


あのさっ』







来た来た






五十嵐を見ると
その後ろの給水棟から細い煙が上っていた





居るんだ……
まぁいい 報告の手間が省ける








『……俺、沙希の事好き、です』



私は驚いた顔をして、五十嵐から目を反らした




『…俺と付き合ってくれないかな……』







「でも……私…

馬鹿だし、かわいくないし、頭悪くて…」
『俺は沙希が好きなんだっ』


「……五十嵐クンには、吊り合わないよ…」





すこし不安そうな顔をして五十嵐は小さな声で言った


『……俺のこと……好きじゃなぃ?…』







「……す…きデス……」
涙目にして五十嵐を見ながら 負けずに小さな声で言った






『マジで??

じゃぁ……』






< 30 / 62 >

この作品をシェア

pagetop