LoveGame

ﾀｵﾙを肩に掛けて
ﾕﾆﾌｫｰﾑ姿の五十嵐が
外からなんか言っている



『沙希〜っ！
終わった！
着替えたら すぐ行くからっ！』








私は笑顔で ｵｯｹｰｻｲﾝを出した





外の女達は私と五十嵐を見ている




不細工ばっか




ｶﾞﾗｯ


『疲れたぁ〜

ごめんねぇ』





五十嵐は暑い暑いと言いながら

私の前の席に座った





制服のﾎﾞﾀﾝを軽く開け、 ﾊﾟﾝﾂの裾を少し捲っている五十嵐




｢お疲れ様っ｣



私は笑顔で言い

机の中のノートで五十嵐を仰いだ



『…はぁ〜

いい風っ…くっっそ、走った！』


と笑い

帰ろっか っと言った




暗くなってきた道を手をつないで歩いていると







『…家寄っていかない？』








昨日 映画借りたんだけどまだ見てなくてさ っと私の顔色を伺う








｢うんっ 行くっ。｣










沙希好きかなぁあの映画 っと笑って答えた











結局コイツも雄だ






なんて思いながら 話の相づちを打った