LoveGame
部屋を出ようとする五十嵐の後ろに立つと




ゆっくり振り返り私の顔を見つめる







はぁ〜、今度は何だよ






『…沙希
キスして いぃ?』





へっ?




私はただ頷いた








また触れるだけのキス












帰り道 手をつないで歩く



家まで送ると言う五十嵐に 寄る場所があると やんわり断りながら








『今度沙希の家で遊ぼう?



…ちゃんとおばさん達にも挨拶したいし……』







「…ぅっうん……

いつも仕事で、なかなか家にいないから
いるとき呼ぶねっ」




ひきつっていなかっただろうか…











こんな男は初めてで













五十嵐が









読めない







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