未知の世界5
それから、はるちゃんには喘息という病気について丁寧に説明をした。
体力があるはるちゃんでも、喘息が起きた。
遺伝的なものもあるかも知れない。
親御さんには後日来る時に説明をすることにした。
「はるちゃん、焦らず、ゆっくり治して行こうね。
部活には早く戻りたいだろうけど、喘息は無理をすると、再び悪化してしまうからね。
これからここの病院に通ってもらうことになるだろうけど、大丈夫かな?」
そういうと、はるちゃんの顔は、どこかしら明るくなった。
『やったね!かな先生に診てもらえるなら嬉しいな!』
「ぇえ?そう?
それは私も嬉しいけど。」
後日はるちゃんのお母さんに話したところ、お母さんは自分が仕事で忙しくて、はるちゃんを見てあげれなかったのが原因だと責めてしまったが、お母さんからの話では、はるちゃんのお父さんが幼い頃から喘息があったと聞いたので、やはり体力があっても、喘息が出たんだと納得できた。
この喘息が大人になる前に治るように、これから治療していかないと。