未知の世界5
ふと目が覚めると、部屋が明るくなっていた。
あれ?
肌寒い脚元に目をやると…。
……………。
怒った顔の孝治さんと困った顔の進藤先生が、私の脚元、つまり火傷した右脚を見ている…。
バフッ!
思わず布団を顔にかぶる。
すぐに外される。
「これは一体なんなんだ?」
孝治さんが強い口調で問いただすと同時に、お酒の匂いが混じり、さらに怖さを増す。
『ぇっと…。』
何も答えられない。
今は何時だろう、これから何時間も説教されるのだろうか…。
脚を丸出しにしたまま私は今から延々と続く説教に耐えられるか、そんなことを考えていた。