未知の世界5
「うっ!」
思わず脚を動かす。
『動くなって。』
私の脚はどうなってるか分からないけど、恐らく孝治さんが軟膏を塗ってるようだ。
お風呂に入ってる時はただ赤くなってただけだったのに。
きっと触られた感じから、水膨れになってるのかも…。
怒られながらも痛いので動いてしまう。
気づくと進藤先生にガッチリ脚を固定されている。
しかも脚の付け根を…。
恥ずかしい。
孝治さんの優しさなのか、股にはタオルがかけられてることがわかるけど、それでも脚を掴まれるって、結構女性には恥ずかしいこと。
『毎日ガーゼを変えないとな。
明日もひどいようなら病院行くぞ。』
「えっ!いいです!いいです!」
『ダメだっ!』
孝治さんに一喝され、それ以上何も喋れなかった。