未知の世界5
ピンポーン
翌朝、食事の片付けを終えて、リビングにいると、インターフォンが鳴った。
「かなちゃん、おはよう!」
いつも通り元気いっぱいのお父さんのハグを受け、リビングへ。
「さっそくヤケドを見せてもらおうかなぁ。」
なんでお父さんって、診察する時にこんなに嬉しそうなんだろうか…。
すごく気が進まないけど、履いていたスカートをめくり、ガーゼを外す。
「あ、やっちゃったねぇ。」
昨日よりひどくなってる…。
ということで、病院行きが決定した。
「でもその前に胸の音を聞かせてね。」
いや、それは聞いてないけど…。
戸惑う私をよそに、ガーゼを変えたお父さんは勝手に胸の音を聞き始める。
また長いことといったら…。
診察を終えて、孝治さんの着替えを用意して、お父さんの車に乗って病院へ向かった。