未知の世界5
病院を出てすぐを歩いていると、
ブロロロロ、、、
と車の音が近くで止まる。
ん?
振り返ると、車から誰かが顔を出しているけどヘッドライトの光が眩しくて分からない。
『こんな時間まで何してるんだ?』
あ、幸治さんか…。
前を向いてスタスタ歩き始める。
『おいっ!』
その声の後、ドアを閉める音が聞こえたと思うと隣に幸治さんが歩く。
『ちょっと待てって!』
腕を掴まれて止まると、再び引っ張られ、今度は横付けされたタクシーに乗せられる。
………………
沈黙のタクシーの中。
でもすぐにマンションに到着。
お支払いをしている幸治さん。
一応、タクシーの外で待つ。
そして支払いを終えてタクシーを降りた幸治さんは、マンションに入って行く。その後ろを無言で歩いてついて行く。