未知の世界5
いつもの倍の時間がかかってマンションに着く。
検診、勝手に終わらせてきたけどいいよね。だって、もう終わってたんだもん。
あの点滴の意味が分からない……。
マンションの玄関を開けると。
あれ?鍵が閉まった?
もう一度鍵を使って開けると、今度は開く。
開けっ放しで幸治さんが出勤したのかな、と特に不審に思わず玄関を開けた。
あ……、
玄関のドアを開けると、そこには靴が一足。
幸治さんじゃないけど、誰かいる。
でも丁寧に置かれているところからして、決して泥棒ではないことは分かるんだけど。
一体、このうちに勝手に出入りできるのは誰だ?お父さん?
でも、お父さんはもっと靴が大きい。
不審に思いながらも、玄関を入ってリビングのドアを開けると。