未知の世界5
病院のバス停に再び戻ってきた頃、辺りは薄暗くなり始めていた。
もうすっかり秋の空。
少し肌寒くもなっていた。
そして慎重にマンションに行くバスを確認して、乗車した。
バスが出発してすぐに、いつものバスだと通る道や風景から安堵する。
気を抜くと眠ってしまいそうだった。
目をしっかり開けて、ようやくマンション近くのバス停に着いた頃には、外はすっかり寒くなっていた。
部屋の玄関に着くと、疲れと我慢していた眠気が一気にやってきて、ずっと圏外のままで確認をしていなかった携帯を確認することなく、靴を履いたまま持っていたカバンを枕にするように眠ってしまった……。