未知の世界5

『はぁ…そういうことか。』






「…心配かけて、ごめんなさい……。」






『まぁ、疲れてたんだろ。俺も仕事を休みにして一緒に帰るべきだった。』






「いや、そこまでは……。」






『ううん、かなちゃん。幸治くんの言う通りだよ。





幸治くんがそうできなかったら、僕や幸治くんのお父さんかお母さんが付き添って帰るべきだったんだ。






そもそも、1人では患者さんを帰さないことは、うちの病院では規則になってるんだ。特別な場合を除いてね。』







「そうなんですか……。はぁ、恥ずかしい。」






思い出すだけでも恥ずかしいし、ドッと疲れが襲ってきた。







『と、いうことで、診察するからね。』






うぅ……嫌だけど、今回ばかりは何も言えない。






私は大人しくソファに横になった。
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