未知の世界5
やっぱり体が重い……。
だけど、トイレくらい自分でいけないと。
何とかトイレを済ませて、廊下を歩いていると、リビングのドアが開き、進藤先生が顔を出した。
『おはよう、かなちゃん。
ご飯できてるけど、ここで食べる?部屋で食べる?』
「あ、おはようございます。
リビング、行きます。」
一度体をまっすぐにして、
ふぅ
と深呼吸。
こうすると、また歩こうという気になれるから。
そんな様子を見ていたからか、進藤先生が私のそばまで来る。
『無理しないの。こういう時くらい。』
そう言いながら体を支えてもらいながら、リビングに歩いた。