俺様社長と極甘オフィス
「あんた、恋人はいるのかね?」
突然の質問に固まる。住友さまの目は爛々と輝いていた。まさかそんなことを尋ねられるとは思ってもみなかった。けれど、これくらいの切り返しは慣れている。
「いいえ、残念ながら」
「そうか、なら、うちの磯山なんてどうだ? 私が言うのもなんだが、仕事はできるし、年も三十で藤野さんとちょうどいいだろう」
しかし、次の住友さまの発言は、想像の範囲を超えていた。つい磯山さんに視線を送る。しかし彼は慌てる素振りも、照れる感じもない。
「いえいえ、そんな私では」
「そんな謙遜しなくてもいい。正直言うと、初めて京一くんが藤野さんを連れているのを見たときは、地味な印象しかなかったが、今のあんたは十分に魅力的だ。ヘリを操縦する姿もよかった」
「ありがとうございます」
先方の世辞に対し、とりあえずお礼を告げてしまうのが悲しい条件反射だ。たしかに、私はいつもヘリの操縦をするときは眼鏡ではなくコンタクトにしている。格好もスーツではなく、パンツスタイルではあるが私服だ。
「ほら、磯山。お前からもちゃんと藤野さんを誘わんか」
「そうですね、藤野さんさえよろしければ、今度お食事でもいかがですか? 同じ秘書としてお話も聞いてみたいですし」
突然の質問に固まる。住友さまの目は爛々と輝いていた。まさかそんなことを尋ねられるとは思ってもみなかった。けれど、これくらいの切り返しは慣れている。
「いいえ、残念ながら」
「そうか、なら、うちの磯山なんてどうだ? 私が言うのもなんだが、仕事はできるし、年も三十で藤野さんとちょうどいいだろう」
しかし、次の住友さまの発言は、想像の範囲を超えていた。つい磯山さんに視線を送る。しかし彼は慌てる素振りも、照れる感じもない。
「いえいえ、そんな私では」
「そんな謙遜しなくてもいい。正直言うと、初めて京一くんが藤野さんを連れているのを見たときは、地味な印象しかなかったが、今のあんたは十分に魅力的だ。ヘリを操縦する姿もよかった」
「ありがとうございます」
先方の世辞に対し、とりあえずお礼を告げてしまうのが悲しい条件反射だ。たしかに、私はいつもヘリの操縦をするときは眼鏡ではなくコンタクトにしている。格好もスーツではなく、パンツスタイルではあるが私服だ。
「ほら、磯山。お前からもちゃんと藤野さんを誘わんか」
「そうですね、藤野さんさえよろしければ、今度お食事でもいかがですか? 同じ秘書としてお話も聞いてみたいですし」