俺様社長と極甘オフィス
社長は私とふたりになりたいんじゃない。いつかも言っていたように、ひとりになって色々なものから解放されたいのだ。操縦士の私はそれを少し手伝っているだけ。
私は改めて社長を見た。そしてゆっくりと机のそばまで歩み寄る。
「どうした?」
座っている社長が私を見上げる形で訊いてきた。私はしばらく唇を真一文字に結んで、社長をじっと見る。そして、おずおずと告げた。
「……充電、しないんですか?」
あのエレベーターのロックを解除した日以来、社長に充電を求められることはなかった。それどころか、いつもはなにげなく触れられていたのに、それさえも一切ない。
普通にしながらも、ずっと距離をとられているのが、私にだって分かる。それがずっと寂しくて、悲しかった。
社長は私の問いに対し、ふいっと視線を逸らして、さまよわせると、なんとも言えない表情を浮かべて、必死で言葉を選んでいる。その反応に私の中のなにかが振り切れた。
「藤野!?」
驚いた社長の声が耳元で聞こえる。私は彼に抱き着くようにして身を委ねていた。さすがの椅子も二人分の体重に悲鳴を上げる。
自分の方が立っていて背が高かった分、社長の首に腕を回して抱き着くのは簡単だった。心臓がバクバクと音を立てている。
私は改めて社長を見た。そしてゆっくりと机のそばまで歩み寄る。
「どうした?」
座っている社長が私を見上げる形で訊いてきた。私はしばらく唇を真一文字に結んで、社長をじっと見る。そして、おずおずと告げた。
「……充電、しないんですか?」
あのエレベーターのロックを解除した日以来、社長に充電を求められることはなかった。それどころか、いつもはなにげなく触れられていたのに、それさえも一切ない。
普通にしながらも、ずっと距離をとられているのが、私にだって分かる。それがずっと寂しくて、悲しかった。
社長は私の問いに対し、ふいっと視線を逸らして、さまよわせると、なんとも言えない表情を浮かべて、必死で言葉を選んでいる。その反応に私の中のなにかが振り切れた。
「藤野!?」
驚いた社長の声が耳元で聞こえる。私は彼に抱き着くようにして身を委ねていた。さすがの椅子も二人分の体重に悲鳴を上げる。
自分の方が立っていて背が高かった分、社長の首に腕を回して抱き着くのは簡単だった。心臓がバクバクと音を立てている。