ある夜のお話。
私はまた、君の腕の重さに、温度に、君の匂いに、幸せと心地よさを感じた。
とても素敵な夢が見れそうな夜だった。
気がつくと、私の頭を撫でる君と目が合った。
外は朝を迎えようとしている。
君の顔が思っていたよりずっと近くにあり、
私の胸が驚いたのだろう。
いつもより早い速度でドキドキと脈を打っている。
君はそんな私にお構いなしで、抱き締めた腕を緩めはしなかった。
こんなに近くで目が合うと、いくら君が友達とはいえ恥ずかしい。