ある夜のお話。

君の腕をトントンと叩くと、君は気付いたように腕を緩めてくれた。

そして私の動きを封じていた足も、緩めてくれた。

君は、あまり眠れなかったと笑っている。

私はいつもと変わらない君に、安堵した。

まだ収まらないドキドキの理由は分からない。


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