奥寺くんの第2ボタン〜続編〜



「奥寺くん…ごめんね

会いにきてくれてたのに私気づかなくて
てっきり私のことなんか忘れたんだって思ってた」


まっすぐに奥寺くんの目を見て


今まで思っていたことを口にする



「ずっと待ってた
あの日から奥寺くんのこと…




ねぇ…教えて欲しい
第2ボタンを私にくれた理由…」



あの日と同じ



奥寺くんは顔を真っ赤にして…



「言ったでしょ

第2ボタンは好きな人に渡したいって」


と照れ臭そうに微笑んだ



全てがあの日と重なって


あの日に戻ったかのような感覚になる



湧き出る嬉し恥ずかしい感情






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