奥寺くんの第2ボタン〜続編〜
番外編
『ある日のデート中』
「なぁ雫、今も内くんって人とよく話すの?」
デート中
突然の質問に私はなにも気にせず返事する
「話すよ
内くんと今は同じクラスだから…」
「へぇ、そうなんだー」
「え?」
「なに?」
「いや…奥寺くんが機嫌悪くなった気がして…」
「そうだね」
あきらかに不機嫌さが態度に出る奥寺くん
そんな奥寺くんに私は戸惑う
「怒ってる?」
「怒ってる」
「どうして?」
「雫が内くん内くんって言うから…」
「奥寺くんが先に内くんの名前だしたんだよ?」
「あーーそうだけど!
気になるじゃん!彼女が他の男の子と仲良かったらさ…」
「それって…
嫉妬?」
「ん…嫉妬です」
「ふっ、奥寺くん顔赤い」
「雫はしないの?嫉妬…。
俺が女の子と話してたら」
「するよ?まぁでも奥寺くんって人気者だからね
仕方ないって我慢してる」
「…」
「なんでそこ黙るの」
「雫…好き」
「えっ、あ…」
さっきまでの会話はどこへ行ったのやら…
突然の好きに少し反応が困った
「雫顔赤いよ」
「奥寺くんのせいじゃん…」
「可愛い、そういう顔他の男には見せないでね」
「もうやめて…恥ずかしい」
「あはは、真っ赤」
「気のせいだから!」
「はいはい」
ついさっきまで嫉妬して不機嫌だった奥寺くんはどこへ行ったのか
隣でニコニコと嬉しそうに笑っている
そんな奥寺くんを見ていたら
私までも笑顔になった
『ある日のデート中』end.