【完】恋愛エゴイズム
そう思って、あたしは教室に帰らずのろのろと個室から出てそのまま保健室へと向かった。
「あおいちゃぁん。気持ち悪いよーぅ…」
「あらぁ?七彩ちゃん珍しいこと。どうしたのー?顔色悪いわねぇ?…とりあえず、横になって熱測りなさいな。はい、体温計」
「はぁい…」
ぐったりとするあたしに、優しくて評判の保健医あおいちゃんは、すっとベッドに促してくれて、体温計を手渡してくれた。
「そういえば、この前、また男の子フッたんだって?『七彩陸は誰にも落ちない』専らのウワサよ〜?」
「うーん。…ウワサになるようなことしてないんだけどなぁ…?だって、みんな知らない人だし…」
「七彩ちゃんは、そういうところがいいんだけどね。さ、熱は何度あった?」
ピピピッと体温計のアラームが鳴って、あおいちゃんはあたしから体温計を取る。
37.2℃
そのデジタル表示に、あたしはもっとぐったりした。
「あらあら。熱、あるじゃない。仕方ないわね。担任の先生には伝えとくから、七彩ちゃんはもう帰りなさい」
「…はぁい…」
「あおいちゃぁん。気持ち悪いよーぅ…」
「あらぁ?七彩ちゃん珍しいこと。どうしたのー?顔色悪いわねぇ?…とりあえず、横になって熱測りなさいな。はい、体温計」
「はぁい…」
ぐったりとするあたしに、優しくて評判の保健医あおいちゃんは、すっとベッドに促してくれて、体温計を手渡してくれた。
「そういえば、この前、また男の子フッたんだって?『七彩陸は誰にも落ちない』専らのウワサよ〜?」
「うーん。…ウワサになるようなことしてないんだけどなぁ…?だって、みんな知らない人だし…」
「七彩ちゃんは、そういうところがいいんだけどね。さ、熱は何度あった?」
ピピピッと体温計のアラームが鳴って、あおいちゃんはあたしから体温計を取る。
37.2℃
そのデジタル表示に、あたしはもっとぐったりした。
「あらあら。熱、あるじゃない。仕方ないわね。担任の先生には伝えとくから、七彩ちゃんはもう帰りなさい」
「…はぁい…」