【完】恋愛エゴイズム
いつも、こいつは何かにつけてこのオレを「好き」だと言う。
それがふわふわと掴み難い距離感にあって、オレは
気に食わない。
 
 
「おい!人にプリント押し付けて、てめぇは何してやがる」
 
「…えへ。ねてる…」
 
「えへ…じゃねぇんだよ。この大ばかやろーが」
 
 
 
オレ、相川侑悟(あいかわゆうご)は入学当時から常に学年トップ。
こいつ、七彩陸(ななせりく)は入学当時から万年ビリ。
 
 
「はぁーーーーー。なんでオレが…」
 
「侑悟…?」
 
「あぁ?」
 
「大好きだよ?」
 
「………チッ」
 
「えへへ。また言っちゃった…」
 
「ばーか」
 
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