【完】恋愛エゴイズム
「七彩さーん!一年生から呼び出しでーす!」
 
「あ、は、は〜い。…ごめんね、侑悟。また後でね〜」
 
「〜〜っ」
 

思わず、横を擦り抜けて行く陸の手を掴んで、「行くな」と言いそうになった。
 
 
「その続きを教えろ」…と。
 
 
教室を出て行く時、チラリとオレの方を見た陸の顔が、やっぱり何か言いたげで。
 
 
 
ガタンッ
 
 
オレはある決心をして、席を立った。
 

 
 
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