【完】恋愛エゴイズム
「ゆ、侑悟?」
 
「相川センパイ?なんで?」
 
 
二人の間には同じ疑問符がついていて、なんだかそれも気に食わなかった。
 
 
「てめぇは人に言いたいことも言わねぇまま、他の男の所なんかに行ってんじゃねぇよ!それとそこの一年!こいつに告白してもムダだ。やめとけ」
 
「な、なんなんですか!いきなり!センパイには関係…」
 
「大アリなんだよ!おら、陸、行くぞ!」
 
「あ、ちょ、侑悟、待って…」
 

ぎゅっと手を握って。
屋上から、教室へと戻る。
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