【完】恋愛エゴイズム
「あ!侑悟、出来たぁ?」
 
「てめぇ。人にプリントやらせてんな!あとはてめぇで考えやがれ」
 

ふいっと不機嫌に満ちた顔を横に向けた。
そこで、なんとなく嫌な予感がする。
振り返れば、やっぱりその予感は的中。
 
七彩がオレのプリントに落書きをしている。
 
「てめぇはさっきから何しやがってんだ!あぁ?」
 
「えーと、『相川陸』…と。どう?似合ってる?」
 
「人の話をいい加減聞けよ!キレるぞ!」
 
「だって、侑悟がこっち向いてくれないんだもん」
 
「てめぇ…」
 
「侑悟、顔、怖いよ?」
 
「…はぁーーーーー」
 
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