恋愛上手な 彼の誤算
お誘いは突然に
「あら、西本さんまだお昼行かないの?」
「えっ、…あ、すみません、行きます」
気付くととっくに昼休憩開始の十二時を超えていて、慌ててパソコンを閉じて社員食堂に向かった。
「仕事に熱中するのも分かるけど休憩はちゃんと取らないとね」と密かに心の癒しになっている総務課のベテラン先輩、伊藤さんに微笑まれて「ありがとうございます」と返すも罪悪感を感じずにはいられない。
昨日のことは現実なんだろうか。
朝からずっとそのことばかり考えている。
とんでもないことをしてしまったような気がして仕事に集中しようとしてもふとすぐに脳内をぐるぐるしていた。
そんなこんなで仕事の進捗は当然良くない。
午後からは切り替えないと、と十二階の食堂に上がると昼時らしくざわざわとしていた。一応周囲を伺ってみるが相沢さんの姿はない。
まぁ、もともとここで見かけたことは一度もないのだけど。
食券を買って昼ごはんに選択したカレーを受け取ると窓際の端に空席を見つけて腰を下ろした。
黙々とカレーを口に運んでいると昨日の情景がまた頭を流れ始めた。
「えっ、…あ、すみません、行きます」
気付くととっくに昼休憩開始の十二時を超えていて、慌ててパソコンを閉じて社員食堂に向かった。
「仕事に熱中するのも分かるけど休憩はちゃんと取らないとね」と密かに心の癒しになっている総務課のベテラン先輩、伊藤さんに微笑まれて「ありがとうございます」と返すも罪悪感を感じずにはいられない。
昨日のことは現実なんだろうか。
朝からずっとそのことばかり考えている。
とんでもないことをしてしまったような気がして仕事に集中しようとしてもふとすぐに脳内をぐるぐるしていた。
そんなこんなで仕事の進捗は当然良くない。
午後からは切り替えないと、と十二階の食堂に上がると昼時らしくざわざわとしていた。一応周囲を伺ってみるが相沢さんの姿はない。
まぁ、もともとここで見かけたことは一度もないのだけど。
食券を買って昼ごはんに選択したカレーを受け取ると窓際の端に空席を見つけて腰を下ろした。
黙々とカレーを口に運んでいると昨日の情景がまた頭を流れ始めた。