God of Beast
「はぁっ、はぁっ、やっと追いついた…」

息を切らせて、スピカが走ってきた。

「急に飛んでいっちゃうんだもの、びっくりしたわよ」

「にししし、悪い悪い、スピカ」

笑うシリウス。

「なぁ」

彼はウラヌスに声をかけた。

「お前何かこれから予定あんのか?よかったら俺達と一緒に旅しねぇか?お前ならいい修行相手になりそうだしさ」

「ふざけるな」

ウラヌスは敵愾心剥き出しにシリウスを睨む。

「誰が貴様みたいな小僧なんぞと修行するか。寝惚けた事を抜かすな」

シリウスとスピカの隣を通り過ぎ、歩いて行くウラヌス。

「俺はセイテンタイセイを探すので忙しいんだ。貴様らに構っていられるか」

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