God of Beast
都市の郊外に、スピカ達の宇宙艇はあった。

ウラヌスが乗っていた1人乗りのものよりも遥かに大きい。

宙間移動の目的のみでなく、居住スペースも設けてある事から、ちょっとした家のような構造になっている。

宇宙艇内に入り、中を見回すウラヌス。

「ほぅ、トレーニングルームもあるのか」

「シリウスがどうしても宇宙艇内に欲しいって言ってね…我儘言って作らせたのよ」

スピカがまた溜息をつく。

「ウラヌス、このリストバンドやシューズすげぇぞ」

シリウスが、トレーニングルーム内に置いてあったリストバンドやシューズを渡す。

「…!」

重い。

リストバンド片方だけで、1トンはある。

「超イリジウム合金って金属で出来てんだ。俺はそれを両手両足に付けて、いつも修行してんだぜ」

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