God of Beast
「信じられん…あの化け物を訓練相手にしていたというのか…!」

治療カプセルの中、悔しげに歯噛みするウラヌス。

悔しいが、斉天大聖は戦闘においては天才だ。

いつだってウラヌスの一歩も二歩も先の強さを身に付ける。

「いやあ、ウラヌスや…そっちのシリウスって奴も強ぇさ。特にシリウスの、能力値を倍加させる技には驚いたぞ。俺はあんな事思い付かなかったからな。オーラのコントロールの修行を、相当積んだんだろうな」

感心したように言う斉天大聖。

「世辞なんぞ要らん」

ウラヌスは吐き捨てた。

「いつもいつもこの俺様を出し抜きやがって…見ていろ、すぐに貴様なんぞ追い抜いて、俺が全宇宙最強の座についてやる。いつまでもいい気になっているなよ、斉天大聖!」

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