God of Beast
打ち合いは五分五分。

一旦距離を置く両者。

「はーーーーーーっ!」

斉天大聖が、両手を上下に開いた形で前方に突き出し、掌からオーラを放出する!

青白い光線が、一直線にヴァネッサに襲いかかる!

「フン」

ヴァネッサは、これを片手で弾き飛ばした。

水平線の彼方まで飛んでいった光線は、海中に落ちて巨大な水柱を上げる。

「流石だな。タイタンを倒しただけの事はある。能力値は億は超えてるな」

「……」

本気ではなかったとはいえ、決め技の光線を弾かれた。

驚愕する斉天大聖。

「55兆ってとこじゃないか?測定器はないけどある程度予測はつく…」

それだけの破格の数値を口にしながら、ヴァネッサは恐れ戦く様子すらなかった。

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