ホワイトデーにさよならを



「つら。」



情けない。


男のくせに女々しくて


気づけば涙がこぼれていた。


「本当にバカだよな」


もう君は言ってくれない。


こんなに好きだったのに。


こんなに想ってたのに。


サヨナラだけ伝えて大切なこと言えなかった。


でもそれでよかったのかもしれない。


そんなことして君に罪悪感植えつけるなら


最後くらいかっこよくいたい。


いい彼氏だったと思われていたい。

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